先輩らしくしたいだけ。



私はちょっとむっとした表情で泉くんを見る。





でも、泉くんは涼しげな顔で本を読んでいる。





っていうか、先輩がいるのに話すことそれだけ!?






しょうがない。ここは私がこの部活の活動内容を泉くんに説明しよう。





「ねえ、泉くん。泉くんはまだ活動内容わかんないよね。だから私が今から説明するね。」




すると泉くんは顔を上げて






「あぁ、ありがとうございます。」






と棒読みで答えた。








もう!なんなの!最初と全然態度が違うじゃない!






そう言いたい気持ちを抑えながら、私は説明し始めた。







多用室には長机と10脚ほどの椅子があり、そしてパソコンが二台ある。







多用室は広くはないが文芸部の部員数を考えると十分すぎるくらいの広さだ。








文芸部の活動といったらやっぱり小説を書くこと。中でも一大イベントが文化祭の時に配る文芸誌だ。






一応お金も取るのでみんなすごく物語を考えてそれを売る。






でも、あとは本当にやることがない。







やることがないとは言ってもみんな個人個人で本を読んでおすすめの本をクラスに掲示したり、




小説を書いてどこかの出版社に応募したりと自由に過ごしている。