桜が散ってきて春の終わりを感じていた頃。



穏やかな光が降り注ぐ中穏やかじゃない人がいた。


「文芸部でーす!本読むのが好きな子、小説書いてみたい子ちょっとでも興味のある子大歓迎です!!」



必死に部員集めをしている私だ。





私の名前は楠木 小春(くすのき こはる)。






高校二年生だ。






高校二年生って言ったら、もう次の一年生が高校に入ってきて先輩になるってわけだ。




そう、先輩!!




だから私はこの部活動紹介にはめちゃくちゃ力を入れていたわけなんだけど…。