ジリリ

「んぅ…あともうちょっとぉー」

そう言って目覚まし時計に手を伸ばすと

?「おい、遅刻するぞ?」

その声の主が先に目覚まし時計に手を伸ばした

ギシッとベッドが軋む

「なっ!なっ!」

完全に目が覚めた私は、目を見開く

「なんであんたがいるのよ!圭人ーケイトー!」

そう叫ぶとうるさいとチョップしてきた

圭人「お前のお母さんに頼まれたんだよ、美羽ーミウー」

そう言ってスマホをいじり始めた

お母さん…

いくら幼なじみでも女の子の部屋に男入れちゃダメでしょ…

そう思いながら圭人をもう一度見ると見たことの無い制服に身を包んでいた

「あれ?何その制服」

そう聞くと圭人は呆れたようにこう答えた

圭人「今日、高校の入学式だろ?あれだけ楽しみだと言っておいてまさか忘れたか?」

…………………



忘れてたぁ!!

「ちょっ!なんで早く起こしてくれないのよ!」

そう言いながら制服を手に取る

圭人「はぁ?なんで俺がお前の目覚ましにならねぇといけないの?」

そう眉間にシワを寄せる圭人

「いいから出てって!」

無理やり追い出して、部屋のドアを閉めた

圭人「なっ!お前、起こしてもらったくせにありがとうぐらい言えよ!」

ドアの向こうで叫ぶ圭人なんで無視無視

急いで新品の制服に手を通す

ガチャッ!

いきなりドアを開けると、壁にもたれかかっていた圭人が顔を上げる

圭人「ここ出るまであと10分」

そう言ってニヤニヤした