君と私の最後の恋

じっと見つめられる

朝の早い時間とだけあって周りには誰もいない

つまり、私と圭人の間には何も無い

1度、深く呼吸をして

「いないわ、誰も」

そう答える

圭人の顔はポーカーフェイスに保たれたままこちらを見ていた

急に私にこんなことを聞いてどうしちゃったのかしら

そう思った

圭人「そっか。急に聞いてごめんな?」

いつもの圭人が声をかけてくる

そう言って近づいてきた圭人の目には薄らと膜が張っていた

圭人「行こうぜ」

そう言って私の頭を軽くなでる圭人

決して弱くなく、強いわけでもない

けれど触れた瞬間に微かにほんの僅かに圭人の手が震えていた気がした

まただ

いつもの圭人じゃない

違和感がある

「っ、圭人は?どうなの?」

口から出た言葉は私の心とは違うことだった

圭人「何が?」

「好きな子よ!」

そう言うと私の方を少し向いて

圭人「俺は、」

瑠衣「みーうー!」

圭人が答えとした瞬間瑠衣が走りよってきた

朔良「バカ瑠衣、走んな」

そう言いながら朔良くんもゆっくり歩いてくる

圭人だけは少し悲しそうに笑う

どうしたのだろう