蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…


「おじゃまします」



「瞬くん、ご飯まだでしょ?
あるもので良かったら食べる?」



「いや、すぐ帰るんで大丈夫です」


下から瞬とママの声がした




トントン…

ノックと同時に瞬が入ってきた



「おかえりなさい」

私は、笑顔で言った



「ただいま」

瞬も笑顔で応えてくれた



結婚したら
こんな感じかな…



「どーしたの?急に」



「なんか、紅に会いたくて
早く仕事終わらせて来た」



「私も会いたかった」


こんなふうに普通に言い合えることが幸せ



「テスト勉強ありがとう
藤本くんが、瞬の教え方わかりやすかった
って言ってたよ」



「あぁ‥紅と違って
教えやすかったって言っといて」

瞬がネクタイを緩めながら言った



「ひどーい…」



「紅とぜんぜんレベルが違って驚いた」



確かに、そーです



「藤本くん、学校の先生になりたいんだって
だから、受験勉強もみてもらえない?」



「んー…
受験勉強か…どーしよっかなー…」



「瞬は、勉強好きなのに
なんで学校の先生にならなかったの?」



「オレは、向いてないよ‥
彼は向いてるかもね…
まっすぐで、誠実だし…」



瞬、藤本くんの家庭教師
引き受けてくれなかったな

仕事忙しいし、仕方ないか…



「紅たち、仲いんだね‥
学校でもあんな感じなんだろ?
…なんか、嫉妬した、オレ」

瞬が言った



応用問題出したり
数学は大丈夫だね‥とか
なんとなく、やきもちかな‥って思った



「特別仲良くしてる気もないけど…
瞬が、気分悪くしたなら‥」



ーーー


瞬が急にキスしてきた



「久々、紅とふたりになれた…」



ーーーーー


また、キスした

なんとなく強引に



「瞬、…怒ってる?」




ーーー



首筋に瞬がキスした



「…ね、向いてないだろ
生徒に手出す先生だから…

いいよ
受験勉強手伝うよ」



快くとはいかなかったけど
瞬は引き受けてくれた