蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…


「ちょっと休憩しよ」


藤本くんに言われて
図書館のロビーに出た




「藤本くん、チョコ食べる?」



「ありがと…

瞬さんて、かっこいいね…
佐藤が好きになったのが
なんか、わかる…」

藤本くんが言った



「うん…私も勉強教えてる瞬が一番好きなの」

私はチョコを食べながら言った



「学校の先生になればよかったのにね…」



「それは、ダメ!
みんなが、瞬のこと好きになっちゃうから」



「たしかに…」

藤本くんが納得して笑った



「実は、オレも学校の先生になりたいんだ」



「藤本くん向いてると思う!
数学、わかりやすいし
藤本くんも生徒にモテそうだな‥」



「モテたら困るな…
だってオレ、小学校の先生希望だもん」

そう言って藤本くんは笑った



「瞬に言ったらきっと
受験勉強も見てくれると思うよ
瞬は、夢を応援してくれるから」



「ホントに?
佐藤も
夢、叶いそうで、よかった…
挫けそうな時あったけど‥」



「あったね…
藤本くんのおかげ
料理のレパートリー増えたし
ありがとう」



「瞬さんも、きっと佐藤のために
仕事頑張ってるんじゃないかな…」



確かに‥

瞬は、私の夢を叶えるために
働いてくれてるのかもしれない…



なんで先生無職なの?

中学生だった私に言われて
瞬は、就活を始めた



あの時
瞬は私のこと
どぉ思ってた?