蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…


婚約指輪を予約して
私達は帰る電車に乗った



「指輪は、まだ数週間かかるけど
明日、紅の家に挨拶に行こうかな
気が早いかなって思ったけど
全く知らないわけじゃないし…
挨拶しといた方がいいかなって
もしかして
娘はやらない!って言われるかもだし‥」


パパとママ、なんて言うかな…



昨日からまた付き合い始めたって
私は、まだ誰にも話してなかった


きっと喜ぶと思うけど



「瞬は?家族とか亮さんたちに話した?」


「亮たちは、まだ
新婚元年とか言ってたし
いろいろと、うるさいからさ…

家族には話したよ
昨日、姉ちゃん達家族も来てたじゃん
だから、みんなに言った
親は、やっぱり、
紅ちゃん、ホントにアンタでいいの?
って言ってた
近所なんだし、問題起こすなって‥

そしたらさ‥姉ちゃんが‥
姉ちゃんの旦那さんて高校の教師なんだけど
姉ちゃんの子供
長女11歳
長男8歳
次男6歳
で、姉ちゃん30なんだけど…
どぉ思う?」



「え?…どぉって?」



「何も思わない?

ちなみに旦那さん今38歳なんだけど
姉ちゃん19で母親なってんだよ

オレ、そのころ
中学生、反抗期で家族と話してなかったの
だから知らなかったけど
もしかして、姉ちゃんて教え子だった?
って昨日聞いたんだ
そしたら、そーだって
うちの家系かも…」

瞬が笑った



「じゃあ、私達の先輩だね」


ふたりで笑った



お姉さんも先生と恋をした

きっと辛いこともあったはず…

もっと早く知ってたらアドバイスもらえたのにな



あんなに辛い想いを
しなくて良かったかもしれない