蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…


私達は駅の裏の公園に行った



私達が付き合うことになった

あの公園




「テストの時、じゃなかったの?」

私は公園のベンチに座って瞬に聞いた



「会いたかったから…
紅に会いたいから、帰ってきた」



もぉ、向こうに行かない?

ずっとこっちにいる?



私が聞く前に

「明日の朝、1番早い飛行機で帰るけど
また、会いに来るから」

瞬が言った



なんだ…

だよね



「紅…いっぱい泣かせて、ごめん…
亮たちから聞いた
大丈夫なわけないのに
あんなに好きになって
好きになってもらって
オレから触れたのに…
置いて行って

最後、会ったら、
また離れられなくなる気がして
会わない事にした
それも、オレの勝手
亮に、すげー怒鳴られた

もぉ‥会いたいとか、
好きだ、とか言う権利ないけど…
紅に会いたかった…」



夜の風が瞬の前髪を揺らした



こんなに近くにいるのに
触れられない

触れてくれない



触れてはいけない気がする‥



風が冷たかった


心も身体も冷たくなった



「寒いでしょ、ごめん…
紅、寒がりだもんな…」


瞬がジャケットを肩にかけてくれた


瞬の匂いがした



前なら、抱きしめてくれたのに…