「あー酷かった……」
「九十九さんが教えてあれか……先が思いやられるな……」
「え、なに、ゆづ九十九さんの料理食べたことあるの」
「あ、今朝ね」
比井野さんの料理(とアレが言えるのか分からないが)を食べた俺達は、客間に案内され布団を敷き、駄弁っていた。
今朝丁寧な朝食に興奮して思わず写メったものを二人に見せる。
「なにこれ、ザ日本の朝食」
「うまそう……俺も迷子になればよかった」
「なるな」
少しして、部屋のドアが開く。
突然開いたので驚いた。
「うわ、びっくりした。九十九さんか」
「なに、僕じゃダメなわけ? オッサンがいいの?」
「そんなことないです九十九さんがいいです」
「即答キモい」
「というかオッサンはやめてあげようよ、若いのに」
「なー」
博貴と雅裕が言うと、九十九さんは呆れたようにため息を吐いた。
「言っとくけどアイツ二十代後半だぞ、三十路」
「え、嘘」
「なんで嘘吐かなきゃいけないんだ。比井野二十七だってば」
「ゴルゴ13みたいに言うな」
「言ってない」
「ていうか、急にどうした?」
「お風呂もうすぐ沸くから入っとけって話」
「お風呂借りていいの!?」
「散々遊び回った体で寝られても困る」
「はい……」
用件を伝え、九十九さんは部屋を出ようとした。
それを、雅裕が止めた。
「え、もう行っちゃうの?」
「仕事があんだよ」
「やっぱプロは違いますね」
「それに最近まで入院してて曲上げるのは勿論練習も出来なかったからな」
「あーそれは大変……って、え」
「あ、お風呂沸いたみたい。さっさと入れ」
「はーい。ってそうじゃなくて!」
「ちょ、ゆづ!?」
「九十九さん、入院ってどういうこと」
「ゆづ落ち着け!」
思わず詰め寄ると、九十九さんはバランスを崩し倒れる。
俺もしゃがみ、視線を合わせる。
「ねぇ、入院ってなんですか」
「おいゆづ!」
「ゆづ待て、九十九さん泣いてる」
博貴の声にハッとして落ち着くと、九十九さんは、確かに泣いていた。
「ごめ、九十九さ……」
「や、やだぁ、も、いたい……! やだ、やだぁっ……!」
「九十九さん……?」
「も、むり、だから……! やだ、やめて、りょう……!」
りょう……?
誰かの、名前か?
「花蓮さん!?」
台所の方から、比井野さんが駆け寄ってきた。
「花蓮さん、花蓮さん」
「やだ、こないで……っ」
「花蓮さん大丈夫です、俺です、比井野です」
「ひいの?」
「はい。大丈夫ですから、おいで」
「ひいの、ひぃの、ひ、の……ん、」
落ち着かせるように九十九さんを抱き寄せた比井野さんが、九十九さんに、キス、した。
そしてそのまま姫抱きにし、九十九さんの部屋まで運ぶとベッドに寝かせた。
「大丈夫ですよ、ゆっくり寝てください」
そう比井野さんが声をかけて数分、九十九さんが小さく寝息をたて始めた。
「……少し、話しましょうか」
苦しそうに比井野さんが笑った。
「九十九さんが教えてあれか……先が思いやられるな……」
「え、なに、ゆづ九十九さんの料理食べたことあるの」
「あ、今朝ね」
比井野さんの料理(とアレが言えるのか分からないが)を食べた俺達は、客間に案内され布団を敷き、駄弁っていた。
今朝丁寧な朝食に興奮して思わず写メったものを二人に見せる。
「なにこれ、ザ日本の朝食」
「うまそう……俺も迷子になればよかった」
「なるな」
少しして、部屋のドアが開く。
突然開いたので驚いた。
「うわ、びっくりした。九十九さんか」
「なに、僕じゃダメなわけ? オッサンがいいの?」
「そんなことないです九十九さんがいいです」
「即答キモい」
「というかオッサンはやめてあげようよ、若いのに」
「なー」
博貴と雅裕が言うと、九十九さんは呆れたようにため息を吐いた。
「言っとくけどアイツ二十代後半だぞ、三十路」
「え、嘘」
「なんで嘘吐かなきゃいけないんだ。比井野二十七だってば」
「ゴルゴ13みたいに言うな」
「言ってない」
「ていうか、急にどうした?」
「お風呂もうすぐ沸くから入っとけって話」
「お風呂借りていいの!?」
「散々遊び回った体で寝られても困る」
「はい……」
用件を伝え、九十九さんは部屋を出ようとした。
それを、雅裕が止めた。
「え、もう行っちゃうの?」
「仕事があんだよ」
「やっぱプロは違いますね」
「それに最近まで入院してて曲上げるのは勿論練習も出来なかったからな」
「あーそれは大変……って、え」
「あ、お風呂沸いたみたい。さっさと入れ」
「はーい。ってそうじゃなくて!」
「ちょ、ゆづ!?」
「九十九さん、入院ってどういうこと」
「ゆづ落ち着け!」
思わず詰め寄ると、九十九さんはバランスを崩し倒れる。
俺もしゃがみ、視線を合わせる。
「ねぇ、入院ってなんですか」
「おいゆづ!」
「ゆづ待て、九十九さん泣いてる」
博貴の声にハッとして落ち着くと、九十九さんは、確かに泣いていた。
「ごめ、九十九さ……」
「や、やだぁ、も、いたい……! やだ、やだぁっ……!」
「九十九さん……?」
「も、むり、だから……! やだ、やめて、りょう……!」
りょう……?
誰かの、名前か?
「花蓮さん!?」
台所の方から、比井野さんが駆け寄ってきた。
「花蓮さん、花蓮さん」
「やだ、こないで……っ」
「花蓮さん大丈夫です、俺です、比井野です」
「ひいの?」
「はい。大丈夫ですから、おいで」
「ひいの、ひぃの、ひ、の……ん、」
落ち着かせるように九十九さんを抱き寄せた比井野さんが、九十九さんに、キス、した。
そしてそのまま姫抱きにし、九十九さんの部屋まで運ぶとベッドに寝かせた。
「大丈夫ですよ、ゆっくり寝てください」
そう比井野さんが声をかけて数分、九十九さんが小さく寝息をたて始めた。
「……少し、話しましょうか」
苦しそうに比井野さんが笑った。

