「え!? いや、え!? 十八歳……!? にしてはちっちゃくない……!?」
「テメェ馬鹿にしてんのか平均だろが」
「いや十八歳男子の平均って確か百七十くらい……」
「あっははははは」
突然、九十九君が笑い出した。
「な、なに」
「やっぱ椎野も勘違いしてんのか」
「え?」
はーっと息を吐いて落ち着かせて、九十九君は言った。
「僕は女だよ」
「ぇえええええ!? いや、嘘、え!? だって胸無、」
「はい今から比井野に連絡しまーす」
「警察に通報しないで!!」
スマートフォンをぽいっと投げた九十九君……否、九十九さんは俺を見た。
「ま、こんな男みたいな見た目を望んでるのは他でもない僕自身だ、気にしてないよ。比井野も勘違いしてたしな」
「そう、ですか……ん? いやでも高校生でも出せば金額じゃないですよね!?」
「高校生でもねーよ」
「え、どういう……」
「高校は、退学した」
「え」
退学した?
何故? 退学する程の事情があったのだろうが、一体それはなんだろうか。
いじめ? 単に単位不足? 家庭の事情?
「九十九、さん……」
「なん、……!?」
そ、っと九十九さんの頭を撫でる。
「俺には何があったかわからないけど、きっと、大変だったよね」
「……同情なら、」
「もう無理しなくていいんだよ」
そう語り掛けた瞬間、九十九さんの肩がぴくりと震えた。
「……昨日会ったばかりのくせに」
「うん、そうだね。昨日会って、拾ってもらって、一緒に朝ごはん食べただけの他人だ。もう会うこともない」
そうだ。
もう、会うことはない。
佐世保の十七歳の少女と、横浜のハタチの男子大学生。
会うことなど、ないだろう。
「だからさ、比井野さんとか叔父さんに話せない、言えないこと、俺に言っちゃえよ」
「テメェ馬鹿にしてんのか平均だろが」
「いや十八歳男子の平均って確か百七十くらい……」
「あっははははは」
突然、九十九君が笑い出した。
「な、なに」
「やっぱ椎野も勘違いしてんのか」
「え?」
はーっと息を吐いて落ち着かせて、九十九君は言った。
「僕は女だよ」
「ぇえええええ!? いや、嘘、え!? だって胸無、」
「はい今から比井野に連絡しまーす」
「警察に通報しないで!!」
スマートフォンをぽいっと投げた九十九君……否、九十九さんは俺を見た。
「ま、こんな男みたいな見た目を望んでるのは他でもない僕自身だ、気にしてないよ。比井野も勘違いしてたしな」
「そう、ですか……ん? いやでも高校生でも出せば金額じゃないですよね!?」
「高校生でもねーよ」
「え、どういう……」
「高校は、退学した」
「え」
退学した?
何故? 退学する程の事情があったのだろうが、一体それはなんだろうか。
いじめ? 単に単位不足? 家庭の事情?
「九十九、さん……」
「なん、……!?」
そ、っと九十九さんの頭を撫でる。
「俺には何があったかわからないけど、きっと、大変だったよね」
「……同情なら、」
「もう無理しなくていいんだよ」
そう語り掛けた瞬間、九十九さんの肩がぴくりと震えた。
「……昨日会ったばかりのくせに」
「うん、そうだね。昨日会って、拾ってもらって、一緒に朝ごはん食べただけの他人だ。もう会うこともない」
そうだ。
もう、会うことはない。
佐世保の十七歳の少女と、横浜のハタチの男子大学生。
会うことなど、ないだろう。
「だからさ、比井野さんとか叔父さんに話せない、言えないこと、俺に言っちゃえよ」

