「こっちこっち!」
教授に呼ばれ、足止めを食った。
急いで校門まで行けば、博貴と雅裕が居た。
「ごめん!」
「おせぇよ」
「藍沢教授に捕まっちゃって……」
「ああ、あのオッサンのおきにだもんなゆづは」
「やめて、マジやめて」
藍沢教授割とガチで俺の穴狙ってる説あるから。
「んじゃまー揃ったことだし、打ち上げ行くか!」
三人で、行き付けの居酒屋へ向かって歩き出した。
「そろそろCD作ってもいいと思うんだよね」
「あーいいな。次のライブレコ発とかは?」
「それ最高」
「ゆづもそう思うだろ?」
「うん、いいと思う」
そう言って頷けば、二人はまたか、とでも言いたげに肩を落とした。
「え、なに」
「ゆづさあ……いっつも俺らに任せてばっかじゃん、もっとゆづも意見言っていいんだよ?」
「そうだよ、コイツ馬鹿だけど親友の意見はちゃんと聞けるから」
「オメーは一言余計なんだよ!」
「そうは言っても、良い意見だと思ったから賛同しただけで……あ」
博貴と雅裕の後ろにある、旅行会社に張られている写真に、眼を引かれた。
「これ……」
それは、蒼だった。
彼のSNSで見たことのある、蒼だった。
教授に呼ばれ、足止めを食った。
急いで校門まで行けば、博貴と雅裕が居た。
「ごめん!」
「おせぇよ」
「藍沢教授に捕まっちゃって……」
「ああ、あのオッサンのおきにだもんなゆづは」
「やめて、マジやめて」
藍沢教授割とガチで俺の穴狙ってる説あるから。
「んじゃまー揃ったことだし、打ち上げ行くか!」
三人で、行き付けの居酒屋へ向かって歩き出した。
「そろそろCD作ってもいいと思うんだよね」
「あーいいな。次のライブレコ発とかは?」
「それ最高」
「ゆづもそう思うだろ?」
「うん、いいと思う」
そう言って頷けば、二人はまたか、とでも言いたげに肩を落とした。
「え、なに」
「ゆづさあ……いっつも俺らに任せてばっかじゃん、もっとゆづも意見言っていいんだよ?」
「そうだよ、コイツ馬鹿だけど親友の意見はちゃんと聞けるから」
「オメーは一言余計なんだよ!」
「そうは言っても、良い意見だと思ったから賛同しただけで……あ」
博貴と雅裕の後ろにある、旅行会社に張られている写真に、眼を引かれた。
「これ……」
それは、蒼だった。
彼のSNSで見たことのある、蒼だった。