キミと過ごした、あの夏のキセキ。



そして、あとの1人...長谷川優心(ハセガワユウシン)。


昔は「ゆうちゃん」なんて呼んでいたけれど、小学校高学年辺りからはもう、「優心くん」と呼んでいる。

きっかけは確か...そう、同じクラスの子にからかわれたことだ。

「男なのにちゃん付け」とか「付き合ってるんじゃないか」みたいに言われて、距離を取るようになってしまった。



衛がツンとしたクールなイケメンだとしたら、優心くんはジャニーズとかにいそうな、正統派イケメン。

綺麗な二重の瞳に長いまつ毛、さらさらの黒い髪。
大きな涙袋に、高い身長。

低くて柔らかい声に、笑うと細くなる目も、全部がかっこいい。


特別勉強が出来るとか、運動が出来るとかではないし、ましてや問題行動があるわけでもない。

でも優心くんは、そのルックスと優しい性格で、校内ではちょっとした有名人だったりする。


世話焼きで、お兄ちゃんみたいな包容力があって。

何事にも全力で、辛いことがあったっていつも笑顔で。

困っているとすぐに気付いて、手を差しのべてくれる、そんな、王子様みたいな。




──私の、好きな人。