事件が解決したのは、ホームズさんが言った通り二週間が経った頃だった。

「すまないが、今日はレストレードたちも連れて帰る」

夕方、ホームズさんからメールが届き、私は五人分の食事を用意した。今日の夕食はグラタンだ。

「ただいま〜」

ワトソン先生が私に笑いかける。

「おかえりなさい!」

私が笑うと、後からリビングに入ってきたホームズさんたちが頰を赤くした。

「和香、ただいま」

「お邪魔します」

さっそく五人でご飯を食べる。レストレード警部たちの口に合うか心配だったけど、「おいしい」と言ってもらえたのでよかった……。

「実は、犯人を逮捕したんだ」

グレッグソン警部が言い、「本当ですか!?」と私は驚く。アーサーはどうして私に脅迫メールを送ったんだろう。心臓がドクンと音を立てる。

「グレッグソン、犯人逮捕に導いたのは僕だ。和香、僕が犯人を捕まえたんだ」

ホームズさんがそう言い、グレッグソン警部との間に火花が散る。「やめなよ」とワトソン先生が止め、レストレード警部が言った。