レストレード警部とグレッグソン警部がそう言い、ワトソン先生も「ホームズが解決してくれるよ」と微笑んだ。

「大丈夫。何があっても、君を守る」

ホームズさんの強い瞳、ワトソン先生の微笑み、二人の警部の真剣な表情に心を動かされる。気がつけば、私は全てを話していた。

話している途中にまた怖くなって、最後の方は泣いてしまっていた。

「そっか……。辛かったね。よく耐えたね」

ワトソン先生が私を抱きしめる。すると、考え込んでいたホームズさんが「ワトソン!」と言って引き離した。そして私の頰に優しく触れる。

「これから捜査をする。おそらく、ニ週間もあれば解決するだろう」

「はい、ありがとうございます!」

私がまた涙がこぼすと、ホームズさんが優しく涙を拭ってくれた。それを見て、ワトソン先生が「ホームズ!!君も和香に触ってるじゃん!」と言う。

「いや、和香に触れたいのはみんな同じじゃないか?」

「お前らに同意したくないがこれだけは同じだ……」

レストレード警部とグレッグソン警部も言い、私は一人ひとりと抱きしめ合うことになった。

それでも、とても安心して久しぶりに心から笑えたんだ。