「穂乃果は、どこで生まれたの?」


「.......わからない。何となく何ヶ月もさまよったいたら、お前を見つけた」


「何ヶ月ってことは、この世界に来てから、あまり経っていないんだね」


「.............そうだな」


「何か覚えていることはある?」



















「どれほど前のことだか忘れたが、世界は一度崩壊した」


「え?」


「たった1人の人間を残して、滅んだ」















世界が一度.............滅んだ?










「それは、どういう.......」


「その残された人間が私だ」


「え.......」


「私は、実の兄と姉に殺されかけた。だが何とか生き延びて、その後の世界でも生き続けて、普通の人生を送って、寿命が来たら死んで。そして、妖としての生活、第2の人生が始まった」


「それってさ.......」


「.......?」




















「穂乃果は、始祖なんじゃない?」