僕は、今見ているものが、現実なのか、
正直わからなかった。







「えっと.............君は.......?」


「三谷穂乃果」















病室のベッドの横に立っていたのは、親でもなく、友でもなく、1人の少女だった。











「大丈夫。お前は生きている」










さっきから、全然笑わない子だな。
ずっと真顔だし。











「どうして、助けてくれたの.......?」










そう問いかければ、少女は一旦目を伏せた。











「利用のためだと言ったら、怒るか?」


「え?」















僕を利用するために、僕を助けた.......?












「お前、神の存在を信じているか?」