「きゃー!今日も遅刻だぁっ!!!!」
私、浅野ユイ、中学2年生。
現在絶賛遅刻中。
ジャムトーストをくわえて走る。
勿論学校には遅刻。先生から大目玉。けど、今日は説教が早く終わった…?
朝の時間。
「今日は転校生が来ている~…」
と先生。
「転校生!?」「マジ!?」「かわいい?かっこいい?」
クラス全体が大盛り上がり。だがしかし…

クラス全体は驚きのあまり沈黙となった。

なぜなら…
転校生とやらは死神が持ってそうな鎌、全身黒でフードを被っており、ピンクの髪、どこか気だるげな表情。あれ?これほんとに学生??

黒板には『ぱけっと』と一言。え?あれ名前???

クラス全体が困惑する中、先生が
「浅野の隣な。」
ええええええええええええええ!!!!!!!
急に異世界から来ましたーみたいな子が隣に来るとか!先生この恐怖分かりますか!???!!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁ殺されるぅぅぅぅぅっ!!!!
けど案外そんな事はなくて。
すんとだまってばかりで話しかけても知らんぷり。
そして5時間目、体育。
今回の授業はバスケ。もちろんぱけっと?さんも一緒。
そしてチームもぱけっとさんと当たってしまった。
そして試合開始。チームは私、ぱけっとさん、クラスで一番人気の女子、るかちゃん。
私がぱけっとさんに
「ぱけっとさん!パーースっ!」
すると。
バンッ!!!
体育館に激しい音が響いた。
ボールがぱけっとさんに当たったのだ。
ぱけっとさんは下を向いたまま震えていた。
「ごめんなさい!やりすぎましt」
「う、運動神経が悪いだなんて言うなぁっ!!!!!」
「ほぇ??」
クラス全体が笑う。
ぱけっとさんは涙目。
初めて聞いたぱけっとさんの声は記憶によく残るようなもので。
とっても可愛かった。






つづく