蕾が「一旦、そっちに帰る」と母親にラインすると、母親から喜びのラインがたくさん届いた。
「ついに結婚を考えてくれたのね!」
「どうしましょう、式場を探さなきゃ!」
「あと、お孫ちゃんの服も買わなきゃね!」
勝手に母親は舞い上がり、それに適当に蕾は返信を返す。
智則からも同様に舞い上がった返事が来た。それにも適当に蕾は返信した。
「何というか、似た者同士だな」
送られてきたラインを蕾が俊に見せると、俊は苦笑いをしていた。
蕾と俊の休みが同じになったこの日、蕾は俊の運転する車に揺られ、地元へと帰っていた。
「社長、協力してくれてありがとうございます。おかげでどんなラインが送られて来ても、ぐっすり眠れるようになりました!」
蕾が母親からまた送られてきたラインに返信し、俊にそう言うと、俊は頰を赤く染めた。
「俺たちは今は婚約者だ。俺のことは名前で呼んでくれ。お前のことも、蕾と呼ぶ」
「はい、俊さん」


