甘い蜜と、苦いコーヒー。

そういった瞬間、
先輩のほうから耳が壊れるんじゃないかってぐらいの歓声がおきた。
特に三年の先輩。

それと同時に

つばちゃーん!

という声が口々に聞こえる。

それに水瀬先生は軽く手を振ると、
またわっと沸いた。

どうやらこの先生は大がつくほどの人気の先生らしい。

「えー三年生、静かにしてください。」

教頭先生が注意をして静かになって、二年生の担任発表をしはじめた。

出席番号が一番の人から横に一クラスが並んでいるんだけど、
私とは真逆にいた水瀬先生が小走りで私の方に移動してくる。

近くにきた水瀬先生を見れば、


朝見たあの人だった。


「うそ、」

水瀬先生を見ながらついぽろっとでてしまった。

私が見ているのに気付いた水瀬先生は、朝と同じように微笑んで
また前を向いた。

まさかこんなにも早く再会できるなんて思ってもみなかったから驚きが
隠せない。