愛してるとか、好きだとか、そんな言葉はお互いに言わなくても良かった。
それくらい、自然だった。
会話は少ないけど、話をしなくても不安はなかった。
セックスも、言葉はない。
お互いの息の音と、衣ずれの音。
高野の、感じている私を見る視線だけ。
その後の、私のイク時の言葉。
高野の長く細めの指を見たら、欲しくなってきたのを感じた。
その指で、何度も触れて欲しかった。
私は、高野も同時に私と同じ気持ちを持っている事を感じた。
私を見る目が、少し違った。
高野の目は私の唇を追い、胸もとを追う。
目で犯されている気分だった。
見られている部分が熱くなり、うずいた。
平静を装っているつもりでも、気が遠くなるくらいに感じた。
周りの話声や、笑い声…そんなものも微かに遠くに聞こえるように感じた。
その目で、指でこのまま犯されてしまいたい。
私は自分の奥がどんどん熱くなり、湿ってくるのを感じた。
