「ほらね、何も言わない。いつもそうだよね」


私は涙を流しながら、声を震わせて言った。

後から後から、言葉が出てくる。


「一緒に住んでる意味なんて全然ないんだから、離婚して当然だよ! 」



ハアハアと肩で息をした。


頭に血が登っているのが分かる。


紙を持つ手が震えていた。



「もう終わろう」


旦那の一言を聞いた後は、本当に脱力した。



私は、虚しさを感じながらも、これからの一人という自由な時間を手にした。