最後の望みがあっけなく壊れた音を聞いた気がした。
壊れたものはもう完全には元に戻らないんだ。
「終わりだね、私達」
私のカラカラになっている喉から出た声は、少しかすれ、低かった。
「私は、ずっと寂しかった。私の事なんて、なんとも思ってなかったんでしょ」
勝手に次々と言葉が出てくる。
「私の事好きでもないくせに、なんで結婚したのっ?やってけないなんて私のセリフだよ!」
涙はどんどん出て、頭も喉も痛くなるくらいに泣いた。
この人の前で、こんなに感情を剥き出しにしたのは、初めてだった。
旦那はただ、黙っていた。
