一度は寝た男に改めて言われるのも、悪い気はしない。


「また、あの日を思い出してしまうなぁ」

明るく笑ってトモは言った。


「お腹すいた?軽くメシ行く?」

煙草に火を付け、トモは立ち上がり言う。

「それとも…」

私を見下ろして、言葉を続ける。

「寂しさを埋めに行く?」


私はまた、トモのペースにまかれていきそうな感じがした。