『私の寂しさを埋めたいって、言ってくれてたけど、埋めてくれる?』


しばらくしてから返信が来る。


『真樹さんの寂しさは、深いのかな。会わない?』


『いいよ』


即答した。


高野には、今の状態を話したくない。

高野にとって私は、若く綺麗な女でいなければならないと思っていた。

私生活がどうだとか、離婚がどうだとか、私の醜い所は見せたくなかった。


この今の不安定感をおさめてくれるのに、ちょうどトモがてっとり早かっただけだった。

利用してる。


でも、きっとお互い様だ。


ただ、会って、どうせホテルへ行くことになるんだろう。


いいの、別に。


『今から会う?駅まで迎えに行くよ』


トモからの返信に、私は出かける準備をして、マンションを出た。