断ち切る、という自分の言葉に突き動かされるように、私は引き出しにしまっていた封筒を出した。


勢いだった。


「離婚届、書いたから、サインして」


私の声は低かった。


旦那はしばらくそのまま食べていたが、手を止めてじっと今度は向かいにあるテレビを凝視した。



無視されてる。


私はそう思い、封筒から紙を出して広げる。

「もう、嫌なの。別れて」


一方的に言う私。

自分で、セリフがかっているなと少し思った。


「あなただって、暴力を振るいたくなる程の相手と一緒に住んでいるのも嫌でしょ?」


そう、きっと旦那は私を好きではないのだ。
そんな事、とっくに感じてた。

じゃなきゃ、私にここまで無関心ではないだろう。



私は、泣いた。