「真樹ちゃん、また会えるかな」
高野はそう言った。
「うん、また会いましょう」
私は笑って言った。
近々会おうと高野はそう言い、少し真面目な顔してこう言ってきた。
「キスしてもいい?」
私はびっくりした。
ものすごく緊張して、何故だかいいとは言えなかった。
なんだか好きになりそうな、いや好きになりかけている相手だからこそ、事が早急に進むのがもったいない気がしたからだ。
「それはまた今度に」
と、私は答えた。
「だよね、会ったばかりだしね」
高野は言った。
少しバツが悪そうな表情をして言ったから私は安心した。
私達はまた近々会う約束をして、別れた。
その夜には高野からメールがきた。
すごく可愛かったからキスしたくなったって書いてあった。