でも、だからといって、こういう展開を期待している訳じゃない。


じゃあ、何を?



返事を渋る私に、私の腰に手を回しているトモの手がいやらしく動く。


繁華街とはいえ、少し路地を入った場所だったので意外に人が少ない。


飲んでいるせいもあり、周りの目を気にする事もなかった。


手は、すぐに私のワンピースの胸もとへいく。


たやすく中に手が入りブラジャー越しに少し触れ、すぐにじかに乳首に触れられた。


「ちょっとっ…」


身をよじったが、もう片方の腕で抱きすくめられ動けなかった。



指は慣れたように私の胸をまさぐり、その動きに応えるように私の体は反応し、声がもれる。



私の体って、簡単なんだなぁ…



そんな事を頭の隅で一瞬思った。