目をつむり、今日の高野とのセックスを思い出す。
体の奥から突き上げるような快感。
高野は私の乳首を優しく舐めながら奥へと押し込む。
思い出しただけで、私は反応してくる。
突然、私のパジャマズボンに手がかかった。
一瞬訳が分からなくなったが、誰ということもない、旦那だった。
セックスしたい時は私が寝ていようが疲れていようが、勝手に始めてしまう。
いつも急にズボンを脱がされ、少し私のあそこを触っただけで入れてくるのだ。
昔はそれでも、私は求められているのだと喜んでいた。
でも、今は違う。
高野との満足のいく、気持ちの入ったセックスを知り、旦那とのセックスはなんとも相手の自分勝手なものだと気が付いたのだ。
旦那は私の胸も触ろうとせず、あそこだけを指でまさぐる。
濡れている私は、さっき高野とのセックスを思い出していたから。
旦那に触られたからではない。
「濡れてる」
旦那はそう言い、濡れているのを確認するともどかしそうに自分のスウェットのズボンを脱いだ。
固くなったものを、私の中に入れた。
高野とはやり方が違う。こんなに乱暴じゃない。
ため息が出そうになった。
やり方に辟易する。