夜電話する、とは一体何時のことなのか。

私は仕事を終えて家に帰り、そわそわと落ち着かないでいた。
夕飯を食べつつも携帯は左側に置いておく。いつ電話がかかってもいいように、ご飯は少しずつ食べた。たくさん口に入れているときに電話がかかってきたらもぐもぐしていて出られないし、出たとしても行儀が悪い。
そんな風に気を遣ったのに、まだ電話はかかってこない。

お風呂、どうしよう。
お風呂に入っているときに電話がかかってきたら取れないし、でもささっと入ってきたら大丈夫かな?いや、でもでもそういうタイミングに限ってかかってきたりするかもしれないし。

携帯電話を前に私は落ち着かない。

仕事が忙しいのかな?
もしかして忘れてる?

そわそわそわそわと、自分でも呆れるくらいに瞬くんからの電話を待っていた。

鳴らない携帯電話を前に、私は小さなため息ひとつ、机に突っ伏す。
と、その瞬間携帯電話が震えだし、私は勢いよく顔を上げた。

画面に映し出される名前の表示を見て、私の心臓はドキリと波打つ。

【赤澤 瞬】

瞬くんからの電話だ。