目が覚めると奈流美(なるみ)姉ちゃんがいる保健室のベッドにいた。
奈流美姉はこの学校の養護の先生で、私の従姉妹の姉さん。
呼び方は気分によって違う。
翔が連れてきてくれたのは覚えてる...起きてる私に気付いた姉さんは薬を渡してきた。
飲み終わると『30分だよ』と知らせてくれた。
お礼を言って教室に向かった。


ーガラッ。

紗「翔、ありがとう」
翔「おう」
直「紗羅...来なさい」

直兄...何で怒ってんの?私が倒れたから?

直「お前は...薬をちゃんと飲め!んでちゃんと食え!」
紗「だって今はッ...。はい、ごめんなさい」

直兄の悲しそうな顔を見てそれ以上言うのは、はばかられた。