紗「じゃあ、何か案のある人」
美「ハイハイ」

いつもは発表をしない美希がいい事を思いついたと言わんばかりの顔で挙手をする。
それより、さっきから女子の視線は直兄に注がれている。
本人は文化祭のプリントを見ていて気づいていないけど。
『気付いて!』と言うほどの熱い視線が送られている。

紗「じゃあ美希」
美「はーい、えっとね...逆メイド喫茶は?」

発表した瞬間クラス全員の視線が美希に集まる。
一応、一つの案として黒板に書いておこう。
この後バンドやりたい人も聞かないと。
それから、役割分担に当日のシフト。
もし『これ』になるなら服もレンタルか作るかしないといけないし。
そもそも、お金はどうするんだろうか?
割り勘?...それとも学校から出るのだろうか。