ありったけの恋心をキミに

それから3日後の夜。夕食を終えた私は自室でメッセージ画面を開いていた。


【今なにしてる?】


メッセージの話をした日、佐藤くんは言ってくれた。普通に送っていいから、と。

先に自分のことから話す必要なんてないし、聞きたいことがあるなら普通に聞けばいい。そう言ってくれることに甘え、私は毎日この言葉を送るようになった。

憧れがまたひとつ叶ったの。


送信してから机に向かう。

図書館から借りた参考書を開いた瞬間、ピコンとスマホが鳴った。

持ったばかりのシャーペンを迷うことなく放し、ノートの上でスマホ。


【マフィン食ってた。2個目。うまい】


案の定、メッセージをくれたのは佐藤くんだった。

すぐ返してくれただけでも嬉しいのに、ちょうど今は、私が作ったマフィンを食べていた時だったみたいで。


「……2個も」


今日の家庭科は調理実習だった。

これまでは作っても自分で食べるだけだったから、好きな人にプレゼントするという展開になっただけでも嬉しかったのに。

渡した相手からおいしいとまで言ってもらえるなんて。

感激で、思わず足をバタバタさせてしまった。