ありったけの恋心をキミに


――高校生になってすぐの頃、『今、一番したいことは恋なんだ』と話したら、未希は言ってくれたよね。『好きな人ができたら教えてね』って。

あの時もこんなふうに笑いかけてくれてたなぁ。


「……で、一部の髪をここから取って、ゴムの部分を隠すように、こうやって……巻きつけるの!」

「ああっ、そうやるのかぁ! ゴムを使ってたんだね、この髪型。……未希ってなんでも知ってるね!」


無事に、私がイメージしていた髪型を教えてもらった。

姿見の前で手鏡を使ってできあがりを見ていたら、未希は「恋、やめちゃダメだよ?」という言葉を置いて部屋を出ていった。

その翌朝も、未希はわざわざ早起きをしてくれて、小さな花柄の白いワンピースと茶色のショートブーツを貸してくれたんだ。