ありったけの恋心をキミに

「で、そのイケメンの性格はどんな感じ?」

「性格……?」


言われて、これまでの佐藤くんを振り返る。

でも、話したのは数回だし、性格がわかるほどのやり取りはしていない。


「まだわからない」

「え……性格を知らないのに好きになったの?」

「う、うん……」


私、おかしいことを言ってるのかな……? 未希がぽかんとしてる。


「私、なんか変?」

「あっ、ううん! まぁ……そうだよね。みんな最初は知らないところからだし。うん、お姉ちゃんはなにも変じゃないよ!」

「う……うん?」


言っていることの意味はよくわからないけれど、どうやら、もういいみたい。

納得してうんうんとうなずく未希は、少ししてから私に目を向ける。

そして……。


「じゃあ、明日はどんな性格なのか少しでもわかるといいね!」


柔らかな笑顔でそう言ってきた。