ありったけの恋心をキミに

それからの数日間、私の頭は約束した日曜日のことしか考えられなくなっていた。

前日の夜も……。


「お姉ちゃん、これ……って、なにしてんの?」


お母さんに頼まれたのだろう。畳んだ服を持った未希が、私の部屋に来た。


「あ……髪の毛で髪の毛を結びたかったんだけど」


この30分、私はゴムを使わずに髪の毛だけでポニーテールを作る髪型を練習していた。デートの日にやってみたくて。

でも、結び目に髪を通すだけでもひと苦労だし、通せてもすぐに解けてしまう。

おまけに、ああでもないこうでもないといろいろやっていると、髪の毛がもつれてしまった。


「絡まっちゃって。もう切ろうかなぁって……」


上げっぱなしの腕がもう限界でプルプル震えている。


「あー、引っぱっちゃダメだよ!」

「だって……もう疲れちゃった」

「大丈夫大丈夫。解いてあげるからそこに座って」


言われるままベッドの端に腰を下ろすと、ジャージ姿の未希は「あ~あ」とつぶやきながらそばに来る。