ありったけの恋心をキミに

「……彼女とかいらねーから」


もっともっと気持ちを伝えようとしたけれど、佐藤くんは私の声を遮り、話を終わらせようとする。


「さ、佐藤く……」


このまま終われば、告白までした私はフられたことになる? そうなったらこの恋を諦めないといけない?


「……っ」


この数ヶ月、本当に楽しかった。次はどうしようかと作戦を立てている時はすごくワクワクしたし。

恋をしている今の私は、きっとキラキラしているはず。そう思うと嬉しくて、ふわふわして。


「す……」


まだやめたくない。だってやっと……!


「好きでいちゃダメですか!?」


終わらせたくない一心で、声を張った。


「片想いでもいいんです!!」


彼女になりたいわけじゃない。私は恋がしたいの!

腕にすがりつくと佐藤くんは顔を引きつらせ、一定の距離を取るためか、数歩、うしろに下がる。それでも諦めずに前のめりでお願いすると……。


「付き合うのとか、そういうのを期待しないなら……」


仕方なくという感じではあるけれど。


「好きにすれば」


佐藤くんは想い続けることを許してくれたの。