「褒めてるよ」
その声がいつもより優しい気がして、振り向くと。
「んごっ」
「飲んだら落ち着くんじゃね?」
飲み物のストローを口に差し込まれた。
吸い込むとそれは。
「…またミルクティー」
「1番美味しいじゃん」
…甘いよ。
めちゃくちゃ甘いよ、尚くん。
空はもうすっかり暗くなっていて、ストローから口を離すと、漏れた息が一際白かった。
最初は私と同じ遅刻常習ってイメージしかなくて。
ただの隣の席の人だったのに。
いつも隣で授業を受けていたはずなのに。
今では隣にいるだけで、胸がぎゅっと苦しくなる。
