その近づいてくる音は、壁を叩く音で。
バン、バン、バンバンバン、バンバンバンバンバンッ!!!!
壁を突き破って、肌の白い女のお化けが目の前に飛び出してきた。
「ぎゃあーーーーー!!!!!」
…そこからはというと。
私は走って、リタイヤ出口から飛び出して元の世界へと戻ったらしい。
恐怖のあまり、記憶さえも曖昧だ。
お化け屋敷を出てすぐのところにある噴水。
その前のベンチに座っていると、尚くんが飲み物を買ってきてくれた。
「俺、1人でゴールしたんですけど」
「うぅぅ…」
自分がこんなにも怖いものが苦手だなんて、知らなかった。
むしろ興味があったし、楽しみにしていたのに。
涙は止まらないし、作戦も大失敗でもう、踏んだり蹴ったりだ。
…消えてなくなりたいっ!
