──────いざ、お化け屋敷に入ってみると。
薄暗いその空間に、私は言葉を失った。
ちょ、なにこれ…聞いてないんだけど、何このおぞましさ!?
本当にさっきの遊園地内?
あのカラフルでポップな世界はどこ!?
外とは違う寒さが漂っていて。
私は先程から自分を抱きしめるようなポーズをとっている。
一歩、一歩、尚くんとゆっくり歩いているのに。
全く楽しめないんですけど…!
ひゅるるるるる…と、不気味な音が嫌だな、なんて思っていると。
何か、叩くような音が聞こえてくる。
──────バン、バン、バン……
しかも、なんか、近付いてきてない…?
