「1番は最後のキスシーン…やばかったね?」
「よかったね」
「よかったねじゃなくて…!尚くんはどう思った!?」
「やー、人の恋愛見てもそんなに、ね。」
近くに座っていた女子高生が立ち上がり、驚いたハトが急に飛び立つ。
すると尚くんは、少し肩をびくつかせた。
…可愛いなぁ、もう。
こんな可愛らしい一面もある尚くんだけど、普段刺激的な恋愛ばっかりしているわけで。
やっぱり恋愛映画なんて見せられても、何も感じなかったのかな。
すると尚くんの顔が、何だか意地悪な表情に変わった。
「まぁ、俺だったらあの教室の場面は、最後までやるね」
「…なっ」
それは、映画での1番際どいシーンのことだと思う。
私の顔はたちまち、トマトみたいに真っ赤に染まった。
