「…じゃあさ。もし本当に俺のことが好きなら、ドキドキさせてみてよ。」 風がふわっと通り過ぎ、私と尚くんの髪を揺らした。 きっかけも理由も、可笑しいのかもしれない。 人に言ったら否定されるかもしれない。 だけど私は、どうしようもないくらい心臓が反応してしまうこの気持ちが、"恋"だったらいいなって思うから。 「禁断の恋より、ドキドキさせてみて。」 「……まかせて!」 私の刺激的な初恋が幕を開けた。