尚くんの手から髪がパラパラとこぼれ落ちると、挑発的な眼差しが私に刺さる。 ずっと見ていると吸い込まれてしまいそうなくらい、綺麗な瞳。 私はたまらず、目を逸らした。 「す、好きじゃないのにあんなことできるの?」 「うん」 「なんでっ」 「好きじゃないっていうのは誤解かも」 「じゃあ西條先生のこと…」 「俺が好きなのは、」 言い終わる前に言葉が重ねられる。 そしてもう一度口を開いた尚くんに、私は自分の耳を疑うことになる。 「禁断の恋だけ。」 「…はい? 「俺は禁断の恋が好き。」