わたしには刺激が強すぎます。



こんな整った顔、初めて見た。


少し眠そうで、だけど大きな二重の目、通った鼻筋、口角の上がった唇。
左の頬に小さなほくろがあって、明るい色の髪が色素の薄い肌に似合っている。


着崩した制服も、気怠そうな雰囲気も、トータルで色っぽい。
これは大人も放っておかないわけだ。


尚くんの後ろには、フェンス越しに空が広がっている。


思ったことをすぐ口に出してしまう私でも、今回ばかりはそう簡単にはいかなかった。
羽より軽いはずの口を堅く紡いだまま。
もう5分は経過しただろうか。


そんな中沈黙を破ったのは、尚くんだった。