「だから、誰もいないって。」 シャッ!!!!! 勢いよく開いたカーテンに、先ほど飛び出しかけた心臓が今度こそ飛び出した。 だけど………間一髪。 私がいたのはベッドの足元だから。 咄嗟にしゃがんで、なんとか姿を隠すことができた。 膝を抱え、全力で体の面積を減らす。 「ほらね。」 「ちょ、尚、いきなり開けないでよ!」 …待って、今"尚"って。