「その時初めて彼女ができた。同じ歳の、告白してきてくれた女の子。」
中学の時の尚くんも格好よかったんだろうな…なんて、広がりそうな妄想を頭の中で掻き消す。
「けど別に手繋ごうがキスしようが、いい雰囲気になったってドキドキしなくて。で、その子と付き合ってるのに言い寄ってきた人がいたんだけど」
ドキドキしなくてって。
私がその彼女だったらなんて考えると、胸が悲鳴を上げた。
「言い寄ってきた人とキスしたとき。こっちの方がドキドキすんじゃんって。」
「だ、だめじゃん…」
「うん。本当な。」
自覚してるだけマシって、そんなことは全くない。
リアルなエピソードを聞くと想像以上に、きついものがある。
