目の前のツリーが点灯すると、その光が涙で滲む。 遊園地からの帰り道と重なって見える。 もう尚くんのこと好きなの、やめなくちゃ…。 尚くんとの思い出が頭の中を巡って涙が零れ落ちる。 それを腕でゴシゴシと乱暴に拭った──────その時。 「菅原…!」 反射的に声の方を向く。 そこにいたのは。 「……尚くん」 私の前で立ち止まった尚くんの息は荒い。 もしかして、走って追いかけてくれたの…? ……だけど。もう期待はしない。 私は尚くんから目を逸らした。