「私…何で喜べなかったんだろう。好きな人にキスされたのに何で、」 「はぁーーーーー……」 かつてないくらい長い溜息を吐いたゆりちゃんは、頬杖をつき、私をまっすぐ見る。 「そもそもさ、彼氏がいるから付き合ってくれる男っておかしくない?」 「そ、そうなんだけどさ…」 「っていうか、今の状況が木下尚と本当に付き合ってるって言えるわけ?」 「っ…」 言葉が詰まった。 さっき食べたポッキー以外、まだパフェには手を出していないままだ。