わたしには刺激が強すぎます。



二股とか、そういう刺激的なものを用意したら、尚くんは喜んでくれるんじゃないかって、振り向いてくれるんじゃないかって、そう思ったのに。


全然喜んでいなかったし、むしろ─────怖かった。


何であんな風にキスしたの?
"彼氏がいる女"だから、したの?


これって本当に私の望んでいたこと…?


ブーブーブーブーブー…


もう10回目くらいのバイブレーション。
私はようやくポケットからスマホを取り出した。


「ゆりちゃんだ…」


表示されたのは着信画面。
応答のボタンをタップして、スマホを耳に当てた。
その瞬間ゆりちゃんの大きな声がキーンと響く。