じんわり涙が溢れるから、滲んで尚くんの表情が見えない。 一体どんな顔をしているんだろう。 ねぇ尚くん、何でこんなことしたの? 混乱している私に、尚くんは先ほど同様冷めた声で言った。 「いいよ、二股。付き合ってやるよ。」 ……これが本当に、私の求めてたもの? 頭はボーッとしたまま、唇の熱も冷めないまま。 ただ呆然と立ちすくむ私を置いて、尚くんは屋上から立ち去った。