*** 「危ない桃子!!!!」 バシーーーン!!!!!! どてんっ!!!!! ……何でこうなるの。 大好きなサッカーの授業なのに。 もう4限目にも関わらず、私はまだ朝の出来事を引きずっていた。 それにしても痛い。 しゃがみ込み、ジンジンと響く頭を手でさすった。 「やっちゃったよ…」 「桃子、何してんの。ヘディング下手すぎ。」 真っ先に駆けつけてくれたくせに、冷たく言い放ったのはゆりちゃん。 中学からの親友だ。